「課題山積の不安」から「サクサク解決の自信」へ(課題発見力編) - 介護リーダー育成のエキスパート 社会人基礎力研修|日本キャリアート

「課題山積の不安」から「サクサク解決の自信」へ(課題発見力編)

2020年6月18日

■ごあいさつ

緊急事態宣言は解除されたものの、まだ第二波への心配や医療物資等の不足など、まだまだ医療・介護崩壊の危機が去ったとは言えない状況です。 あなたの職場は、いかがでしょうか。

世間では、いよいよ明日からはプロ野球も開幕します。戻りつつある日常と新常態(ニューノーマル)が入り交じった、まだだれも知らない未知な生活が幕を明けつつあります。これから、どんなドラマが待っているのでしょうか。

さて今回は、生産性を向上させ、残業削減有休取得により、生活に「ゆとり」をうむための「考え抜く力」(3回シリーズ)についてみていきたいと思います。今回は、その第一弾として「課題発見力」についてみていきます。

 

■本日の主な内容

1.「オンラインセミナー」と「リアルセミナー」の違い

2.残業時間の削減や休暇取得を実現

3.「課題発見力」とは

4.これからのご提案

5.おわりに

 

「オンラインセミナー」と「リアルセミナー」の違い

最近はZoomによるオンラインセミナーへの登壇機会が増えています。まだ介護リーダー向けではなく、研修会社からの依頼にもとづく一般向けセミナーです。今回の新型コロナウイルス対応として4月に初めてオンラインセミナーへ挑戦したのですが、以来数十回ほど登壇する機会に恵まれ、だんだんコツがつかめてきました。

受講者の方々からも、次のようなオンラインセミナーを評価する声がきかれました。

「受講前は、操作などに不安がありました。しかし、受けてみるとリアルセミナーとは違った緊張感リラックス感があり、集中して受講することができました。」
「リアルなセミナーと違い、逆に発言しやすいと感じました。」
「場所的な制約がなく、事務所や自宅から受けられ、移動時間や交通費もかからず、非常に有意義でした。」

と、こんな具合で受講された方々からも好評でした。先日のセミナーには、四国から参加した方もおられました。オンラインだからこそ実現した出会いでした。

そこで、私どもが提供している介護リーダー向け研修プログラムにつきましても、事務所や自宅からも気軽に参加できるZoomによるオンラインセミナーやスキマ時間に学べる動画形式(マイクロラーニング)へと見直していきます。準備が整いましたら、このメルマガなどにより告知させていただきたいと思います。今しばらく、お待ち願います。

 

残業時間の削減や休暇取得を実現
新型コロナウイルスへの対応により多少影がうすくなってしまいましたが、今だ変わらず「働き方改革」は重要なテーマです。アフターコロナをふまえて、今回のように感染症が拡がっても対応できる強い体質をつくっておく必要があると思います。

そこで注目されるのが「業務改善」ではないでしょうか。「働き方改革」とか「残業削減」と叫ばれながら、なかなか進まない理由に「業務改善」のスキル不足経験不足があると感じています。実際に業務改善研修に登壇してみますと、いかに業務改善ができていないかということに気づかされます。しかし、しっかりと研修を受けられた後は、だれでも「業務改善提案書」を作成できるようになります。

“「業務改善」なくして「残業削減」「休暇取得」なし”とも言えそうです。

 

「課題発見力」とは
それでは、「業務改善」の最初のステップである「課題発見」についてみていきましょう。

とはいえ、いきなり「自分の職場に潜んでいる課題は?」と探してみても、なかなかで出てこなかったり、モレがあったりします。そこで「ステップ1:多面的な視点からの洗い出し」に取り組むことが求められます。

具体的な視点としては、3M(ムリ・ムダ・ムラ),5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾),SQCDF(Safty:安全性・Quality:品質・Cost:コスト・Delivery:納期・
Flexibility:柔軟性)などがあげられます。このように多面的視点から、モレなく課題を洗い出してみましょう。

しかし、洗い出しただけでは「単なる指摘」止まりです。チームリーダーとしては、単に「たいへんだ、たいへんだ!問題だ、問題だ!」と騒いでるわけにはいきませんよね。その後のステップである「ステップ2:客観的基準による優先順位づけ」,「ステップ3:具体的な事実や客観的データによる現状把握」,「ステップ4:あるべき姿・目標(ゴール)の設定」へとつなげていかなければなりません。面倒くさく感じるかも知れませんが、このように手順を踏んでいけば、必ず課題は解決できます。この手順は、ちょうど料理のレシピのようなものです。決められた手順にそって進めていけば、だれにでも「プロの味」が出せることと同じです。

 

これからのご提案
まずは、先ほどご紹介した視点から、あなたの職場に潜んでいる課題を洗い出してみてください。特に残業を増やしている課題休暇を取りにくくしている課題ヒヤリハットを生んでいる課題などに注目してください。

 

おわりに
次回は「計画力」として、発見した課題をどう解決策に結びつけていくか、業務改善の全体像についてみていきたいと思います。

まだまだ予断を許さない新型コロナウイルスですが、これを機会に変革へとつなげていきたいものです。次回では、最近登壇したセミナー「パンデミック対応(自然災害以外)のBCP/BCM(事業継続計画)」についてもご紹介していきたいと思います。

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