【号外】地図アプリで「なりたい自分」になる - 介護リーダー育成のエキスパート 社会人基礎力研修|日本キャリアート

【号外】地図アプリで「なりたい自分」になる

2020年10月19日

■ごあいさつ

コロナの感染拡大が心配される中、GoToトラベルやGoToイートなども活用され、そのバランスが求められている今日ですが、いかがお過ごしでしょうか。

さて、今回は「チームで働く力(傾聴力)」を取り上げる順番でしたが、号外として先日登壇したオンラインによる新人研修(入社後半年経過)についてご紹介したいと思います。

入社式や新人研修などがすべて中止となり、入社早々から在宅勤務を強いられるなど厳しい環境にもかかわらず、若者たちはコロナに負けず元気でした。その時の様子をご紹介します。

 

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■本日の主な内容

0.地図アプリ機能

1.自分の立ち位置
2.行きたい場所
3.たどり着く経路
4.おわりに
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0.地図アプリ機能
その研修は、埼玉県内の中小企業に入社した新人約30名を対象にしたリフレッシュ研修でした。受講者は19歳から28歳まで、高卒新人から中途入社まで、いろいろな方が受講されていました。Zoomを使った計5時間のオンライン研修で、私が担当したのは最後の約2時間でした。

「今後の心構えを話し合う」というお題をいただきました。若手にもわかりやすく伝えたいと思い、ほとんどの若者が使っている地図アプリ機能に例えて「今後の心構え」をお伝えするととしました。

 

1.自分の立ち位置
あなたも地図アプリを使ったことがあると思いますが、どのような手順で操作していますか。まず、地図アプリを開きます。すると、青い点などで私たちの現在位置が表示されます。

そうなんです。まず最初にすべきことは「自分の立ち位置」を確認することなんですね。私たちの場合に当てはめれば「自己を理解する」いうことです。ここでは、受講者のみなさんに自分自身を振り返っていただき、①好きな言葉/座右の銘 ②印象に残っている本/座右の書 ③尊敬する人物 などを書き出し、チームごと分かれて話し合っていただきました。

好きな言葉では「あきらめたら、そこで終了ですよ」(スラムダンク)など、アニメのセリフなども飛び出しました。

ビックリしたのは、尊敬する人物として「中学時代の自分」をあげた方です。理由をきいてみると、納得するほど素晴らしい経験をされていました。

このような形で、まずは「自分の立ち位置」を確認していただきました。

 

2.行きたい場所
さあ、地図アプリを開いて「自分の立ち位置」を確認した後にやることは何でしょうか。そうです「行きたい場所」の入力です。ビルや駅名であったり、住所などを入力しますよね。

ここでは、目指すゴールとして「目標」「なりたい自分」について考えていただきました。

ここでも「自分の会社を持ちたい」という声も飛び出し、若者の溢れんばかりのエネルギーに驚かされました。でも、若いうちから目標がはっきりしていれば「ゴールから逆算」して「今やるべきこと」もはっきりしてきますよね。この方は、いつかきっと自分の会社を持つだろうと私は確信しました。

 

3.たどり着く経路
いよいよ「自分の立ち位置」がわかり「行きたい場所」もはっきりしました。最後にやるべきことは、何でしょうか。そうですよね、現在地から目的地までの「たどり着く経路」を確認することです。

どうすれば「自分の立ち位置」から「行きたい場所」への「たどり着く経路」を確認し、その道をつき進むことです。「習慣は第二の天性なり」という言葉もあります。そこで「習慣の力」を利用することをお勧めしました。

ここでは、若者らしく「毎日、SNSを活用したトレンド・リサーチすることを習慣化します」などの意見も出ていました。

 

4.おわりに

当初、この内容で研修を進めることを発表した時、講師仲間からは「新人には難しいのでは」という意見も出ました。しかし、私は日々の研修で若手と接していて、十分やれる、たとえやれなくても良い刺激・きっかけづくりになると確信して取り組みました。

結果としては、60分の演習時間では足りないほど、意見交換が盛り上がりました。そこから感じたことは「人材育成」の大切さでした。やはり「育てたように育つ」だと実感しました。あなたの職場の若手は「自分の立ち位置・行きたい場所・たどり着く経路」が明確になっていますか。ぜひあなたも若手とご一緒に、この演習に取り組んでみませんか。

次回は、従来の予定に戻り「チームで働く力」の「傾聴力」について、ご一緒にみていきましょう。職場コミュニケーションは極めて大切ですが、そのコミュニケーションの基本は「傾聴する(聴く)」です。ぜひ「傾聴力」を高め、職場の風通しをよくしていきましょう。

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