「離職の不安」を「定着の自信」に(実行力編) | 介護リーダー育成のエキスパート 社会人基礎力研修|日本キャリアート

「離職の不安」を「定着の自信」に(実行力編)

2020年4月20日

■ごあいさつ

いまだ収まる気配を見せない新型コロナウイルスですが、医療・福祉に従事される方々による献身的な取り組みには、本当に頭が下がります。

こんな状況の中「メルマガなんか読んでいる場合じゃない!」とお叱りを受けそうですが、お時間がある時にちょっとでもお目通しいただければ、との思いからお届けさせていただきます。

 

■本日の主な内容

1.オンライン研修やってみました
2.「主体性」の次は「実行力」
3.目標管理の基本「SMARTの法則」とは
4.目標設定の具体例
5.これから取り組んでいくこと

 

■オンライン研修やってみました

福祉業界ほどではありませんが、研修業界でも新型コロナウイルスの嵐が吹き荒れ、予定されていた研修がことごとく延期・中止となっています。例年であればこの時期、新入社員研修にて新社会人をお迎えするのですが、今年は状況が一変しています。

そのような中、先週、2日間にわたり新入社員研修に登壇する機会に恵まれました。受講者は、30名。形式は、ZOOMによるオンライン研修。受講される新人さんは自宅からの参加という、ちょっと変わったスタイルでした。

私も目の前には、カメラと受講者の顔を映す画面だけ。当初は戸惑いましたが、慣れてくると「これもありかも」と感じるようになってきたから不思議です。

受講者全員に話しかける講義、個別の受講者を指名して回答してもらう、チームに分かれての意見交換、再度全体に戻って検討結果発表など、ほぼ対面式に近い雰囲気でできました。研修会場への移動がなく労力や時間や交通費の節減ができ、自宅からでも即開始・即解散できる、北海道や沖縄・海外などの遠隔地からも参加できるなど、オンライン研修の今後の可能性を体感することができました。ちょうど、聴衆を前にした劇場の時代からテレビの時代へと進化したころの役者ような気分でした。

 

■「主体性」の次は「実行力」

さて前回は、離職を減らし定着化を進めるために、「主体性」として施設・事業所の経営理念を再確認し、実際の職場にてできていないことを確認してみました。

必要な方は、下記サイトから再確認してみてください。
https://www.careert.co.jp/column/

本日は、経営理念を実現するするため、職場が一丸となって取り組むための「実行力」についてみていきたいと思います。

ところで、あなたは「やろうやろうと思いながら、ついつい先のばしにしてしまう」なんて経験はありませんか。私にはよくあります、ついつい自分を甘やかせて先のばしにしてしまうことが。そのような方に役に立つのが「目標管理」なんです。

 

■目標管理の基本「SMARTの法則」とは

最近は、人事評価制度にこの「目標管理」を取り入れる組織が増えてきました。評価者研修では、「評価面談の進め方」とともに必ず取り上げるのが「目標の設定と管理」です。そのポイントは、SMARTの法則としてまとめられていますので、ご紹介しておきますね。以下の言葉の頭文字をつなげた言葉です。

Specific(具体的に)
Measurable(測定可能な)
Achieavable(達成可能な) ※個人的にはAttractive(魅力的な)も
Related(経営目標に関連した)
Time-bound(時間制約がある)

どれも大切なのですが、私が研修にて特に強調しているのは、「M:測定可能な」と「T:時間制約がある」です。具体的に言えば「指標・目標値・期限」ということになります。

業務によっては、指標や目標値に合わない場合がありますよね。そんな時には、「具体的な行動」(○○○を実行します)や「具体的な成果物」(○○○を作成します)などを設定することもあります。

職場全体で目指す目標/ゴールを決め、次にそれを達成するための計画を立て、そしてそれを実行し、その後に目標/ゴールの達成状況を評価し、未達であれば原因を改善し、再度取り組む。「仕事の進め方」の基本といわれる「PDCA」(Plan:計画・Do:実行・Check:評価・Action:改善)にそって経営理念を職場にて実現していくわけですね。

そんな「貢献-承認-成長」のモチベーションサイクルが回り続けている施設・事業所から「辞めたい」などという声は出てこないのではないでしょうか。

 

■目標設定の具体例

「じゃあ、どう目標設定すればいいのか」という方のために、前回に触れた「尊厳を尊重する」を例に目標設定してみましょう。

➀指標の場合:利用者からの尊厳に関するクレーム・要望件数(指標)がゼロ件/月(目標値)、3ケ月後から(期限)。

➁具体的な行動の場合:「利用者の尊厳を守るためには」というテーマで、毎月一回30分間、交代で講師を務めて勉強会を開催(具体的な行動)。来月からスタート(期限)。

➂具体的な成果物の場合:利用者や職員へのヒアリングを実施し、尊厳を守るための「べき&べからず集」(具体的な成果物)を作成し、毎月一回チェックシートへ記入。3ケ月後にシートを完成させ、4ケ月後からスタート(期限)。

こんな感じになると思います。

 

■これから取り組んでいくこと

ぜひ、あなたの施設・事業所の経営理念を再確認いただき、できていないこと」について目標/ゴール(あるべき姿)を設定してみてください。ポイントは「M:測定可能な」と「T時間制約がある」です。

 

■おわりに

次回は、「働きかけ力」についてご紹介していきたいと思います。いくら経営理念にそった目標を定めても、まわりに働きかけて巻き込んでいかなければ実現は難しいですよね。「周りを巻き込むのが苦手」という方もご心配なく。だれでもできる「3つの働きかけ技法」もご紹介していきます。5月中旬に配信させていただく予定です。

その頃は、新型コロナウイルスも終息していることを期待したいと思います。

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