「特別な年」の新人研修

2011年4月16日

4月から新年度がスタートし、例年通り、今年も新人研修が始まりました。

多くのフレッシュな新人のみなさんと出会うこの季節は、私にとってもたいへん楽しみな時期です。しかし今年の新人は、厳しい就職戦線を勝ち抜いたというだけではなく、大きな災害が起きた「特別な年」に人生の門出を迎えられました。卒業式や入社式が自粛される中、ともすれば期待や希望までもが“自粛”してしまいがちです。

そのような新人を迎える今年の新人研修にて、冒頭に次のような「2つ心構え」をご紹介しています。

まずひとつは、「自分の仕事への理解を深めよう!」です。

このような緊急事態のもとでは、普段では気がつかない仕事の「社会的意義」や「全体像」が浮き彫りになります。例えば、お客様が安心して購入できる商品を安定的に仕入れる小売業、生産地から商品の到着を待つ消費地へ運ぶ物流業、人命や財産を保障・補償する保険業、住民の安心・安全のために尽力する自治体業務などです。そして消費者も、もしその仕事がなかったらいかに不便であるかを思い知らされるのです。新人には、自ら選び、これから従事していく仕事がどのようなものなのか、その仕事の「社会的意義」や「全体像」をしっかりと確認して欲しいと伝えます。

もうひとつは、「本業を通して貢献しよう!」です。

世界中で義援金の受付が行われ、救援物資が集まり、被災地ではボランティアが活躍しています。助け合う姿は、何と感動的なことでしょう。歌手によるチャリティコンサートやスポーツ選手によるチャリティ試合も開かれています。そんな中、「『自分にできること』は何か 」という言葉をよく耳にします。新人にとって「自分にできること」って、何でしょうか。義援金やボランティアも素晴らしいのですが、社会人となった今、本業を通して被災地の復旧・復興に貢献することが何よりではないでしょうか。まだ専門的な知識や経験はありませんから、いきなり大きな貢献はできません。しかし、焦らずに仕事の基本をしっかり身につけ、自分が成長することにより組織を支え、そして組織を通して社会を支えていくことができれば素晴らしいことではないですか。「そのために、ぜひこの新人研修を大切にしてください」と伝えますと、みなさんの眼の輝きが変わってくることがわかります。

このような環境の中、これから本格的に始まる復旧・復興事業に取り組まれる方々、避難地域にて新たな生活を始められる方々が多くおられます。このような方々にとって必要とされているのが、まさに「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」という「社会人基礎力」だと確信しています。今こそ、被災地だけではなく、日本全体のために「社会人基礎力」を活用すべき時です。この「社会人基礎力」強化のためにお役に立つ機会がございましたら、どちらにでも伺いたいと思います。必要とされる方は、どうぞお気軽にお声かけください。(文責:古木)

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