育成のための「評価基準」~実行力編~

2015年6月15日

さて、今回は「前に踏み出す力」の最後として、「実行力」についてみていきたいと思います。

「実行力」(12の能力要素から)
【内容】
目的を設定し、確実に行動する力

【例】
言われたことをやるだけでなく自ら目標を設定し、失敗を恐れず行動に移し、粘り強く取り組む。

【着眼点】
①目標の設定
いきなり行動に移すのではなく、前もって目標(ゴール)を決めている。目標は評価できるものとして、指標・目標値・期限、具体的な行動・期限、具体的な成果物・期限などを定めている。
②行動に移す
失敗に対する十分な備えをしたうえで、失敗を恐れず、使命感を持って粘り強く取り組み、目標を達成されるまで諦めない。
③評価・改善
常にPDCAを意識し、Plan(目標)Do(実行)した後には、必ずCheck(評価)Action(改善)を繰り返し行い、目標の達成に近づけている。

さあ、あなたの各着眼点のポイントは、何ポイントでしたか。
あなたが育成すべき対象者に対しては、何ポイントと評価しましたか。
「実行力」に対する3つの着眼点の合計ポイントは何ポイントでしたか。

【活用ストーリー】
育成リーダーである社基 力(やしろもと つとむ)リーダーは、育成対象者Cさんとの面談にのぞんでいました。
Cさんの自己評価をきいてみると、次の通りでした。

①目標の設定   : 3ポイント
②行動に移す   : 4ポイント
③評価・改善   : 3ポイント

一方、育成リーダーである社基 力(やしろもと つとむ)リーダーは、次のように評価していました。

①目標の設定   : 3ポイント
②行動に移す   : 4ポイント
③評価・改善   : 3ポイント

そうです、社基リーダーとCさんの自己評価は、一致しました。

社基リーダー
「私から見た評価も、Cさん自身による評価とまったく同じでしたよ。」
Cさん
「やっぱり、そうでしたか。自分でも行動に移すことは常に意識しているんですけど、なかなか成果が出なくて悩んでいました。自己評価してみて、その原因がわかったような気がします。」

社基リーダー
「それは、よかったね。どんなことがわかったのかな。」
Cさん
「ええ、私は成果を出すことを急ぐあまり、計画をおろそかにして、まず着手することを優先していました。まずはじっくりと計画を立て、目指す目標・ゴールを設定することが大切なんだということに気づきました。」

社基リーダー
「それは、いいことに気づいたね。着手前に計画や目標設定を設定した方が、寄り道や余分なことをしない分、最終的には早くゴールに到達できるんだよね。」
Cさん
「そうなんですね。それと、もうひとつ自分の課題に気づいてしまいました。今までは実行しっぱなしで、ふり返りをあまりしてきませんでした。これからは、実行した後の、評価と改善を大切にしていきたいと思います。」

社基リーダー
「そうなんだよね、そのためにも評価可能な目標が必要なんだね。ホウレンソウと並んでPDCAは仕事の基本なんて言われているけど、両方とも奥が深くて、実際には十分に機能していないケースが多いんだよね。」
Cさん
「もう一度、PDCAについて学び直してみます。やっぱり、何事にも基礎が大切なんですね。」

社基リーダー
「さあ、これからどんな実践へとつなげていこうか?」
Cさん
「はい、『目標の設定』と『評価・改善』という指標を、評価ポイント4という目標値に引き上げることを目標に設定したいと思います。期限は、次回評価までです。そのためには、自分なりの目標設定シートやPDCAシートなど作ってみるなど、改善に取組んでみようと思います!」

Cさんは、さっそくPDCAを実践していく覚悟を決めたようでした。(文責:古木)

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