育成のための「評価基準」~働きかけ力編~

2015年6月1日

今回は「主体性」と同じく「前に踏み出す力」の中から「働きかけ力」についてみていきたいと思います。
「働きかけ力」(12の能力要素から)

【内容】
他人に働きかけ巻き込む力

【例】
「やろうじゃないか」と呼びかけ、目標に向かって周囲の人々を動かしていく力。

【着眼点】
①目標の共有  目指す目標・ゴールを具体的に「見える化」し、その実現に向けて「やろうじゃないか」とまわりに行動を促している。

②論理的な働きかけ  相手の「規範意識」に対して規則・ルールにもとづき「~すべき」「~してはいけない」と、また「利害感覚」に対して「~した方が得」「~すると損」と、論理的に働きかけている。

③情緒的な働きかけ  相手の「感情」に対して、自分の言葉(自らの経験・相手の関心事に絡めて)で、熱く(真剣な表情・相手の目を見る視線・声のトーン)働きかけている。

さあ、あなたの各着眼点のポイントは、何ポイントでしたか。 あなたが育成すべき対象者に対しては、何ポイントと評価しましたか。 「働きかけ力」に対する3つの着眼点の合計ポイントは何ポイントでしたか。

【活用ストーリー】
育成リーダーである社基 力(やしろもと つとむ)リーダーは、 育成対象者Bさんとの面談にのぞんでいました。 Bさんの自己評価をきいてみると、次の通りでした。

①目標の共有     : 2ポイント
②論理的な働きかけ : 2ポイント
③情緒的な働きかけ : 2ポイント

一方、育成リーダーである社基 力(やしろもと つとむ)リーダーは、次のように評価していました。

①目標の共有    : 3ポイント
②論理的な働きかけ : 3ポイント
③情緒的な働きかけ : 3ポイント

社基リーダー「だいぶ厳しく自己評価したみたいだね。」
Bさん「ええ、私は自分で何かするのは得意なんですが、だれかに“働きかける”というのが以前から苦手なんです。」

社基リーダー「女性には、そう感じている方が多いみたいだね。でも、働きかける力というのは、カリスマ性とか声が大きいということじゃないんだよ。生まれ持った資質ではなく、習得可能なスキルなんだということを覚えておいて欲しいな。」
Bさん「え!そうなんですか?私は、生まれ持った資質だと諦めていました。じゃあ、どうすれば身につくんですか。」

社基リーダー「今回は、着眼点にそって自己評価してもらったでしょ。評価というのは、過去の評価ではなく、今後の育成のためにあるんだ。つまり、着眼点の中にヒントが隠されているってことなんだよ。」
Bさん「そうなんですね。ということは、働きかける相手に対して①一緒に目指す目標を具体的に示して、②なぜその目標を目指す必要があるのか、達成するとどんなメリット・デメリットがあるかということを論理的に説明して、③自分なりの想いをぶつければいいということですか。」

社基リーダー「その通り、私の“働きかけ”が利いたかな(笑)。そう考えれば、そんなに難しいことじゃないでしょ。」
Bさん「確かに、私にもできそうな気がしてきました。」

社基リーダー「さあ、これからどうしようか?」
Bさん「そうですね、今ちょうど他部門と交渉しているテーマがあるので、さっそく3つの着眼点にそって準備して、働きかけてみます。」

Bさんは、さっそく交渉に向けて準備に入りました。(文責:古木)

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