推薦図書「気づく力」(課題発見力)

2011年2月1日

先日、仕事で北陸に行っておりに曹洞宗本山永平寺まで足を延ばしてみました。それは、私が毎週日曜日の朝、近くのお寺にて坐禅を組んでいるからです。静かに降り積もる雪に埋もれた禅寺に、「ゴーン」と響く鐘の音。筆舌には尽くしがたい感動を覚えて参りました。

さて、今回は「実行力」について取り上げるところですが順番を変え、「課題発見力」について推薦図書を紹介させていただきたいと思います。「気づく力」(プレジデント社)は、「なぜ人は『大切なこと』を見過ごすのか」について、共同執筆により徹底解明された本であり、「課題解決力」の関連図書として推薦いたします。特に、澤田富雄氏による「課題を見過ごしてしまう人の4つの行動特性」にもとづきながら、考えてみたいと思います。

第一は、「見えない人」です。自分を取り巻く環境の変化に気づかなくては、課題を発見することも、対策を検討することもできません。進化論を著したダーウィン曰く「生き残るものは、最も強いものではなく、最も賢いものでもなく、最も変化に対応できたもの」と。また、物事を見るうえで必要な「3つの目」という言葉があります。地を這う「虫の目」で細かい課題も発見し、「鳥の目」で全体を鳥瞰し、「魚の目」で潮の流れを読み潜在的な課題も発見する目のことをいいます。今まさに、それらを磨くことが求められています。

第二は、「現状に安住する人」です。前例踏襲型で「今までやってきたから、これからも続ける」「今までやったことがないから、これからもやらない」など、ともすると年齢が高い方に見られる傾向かも知れません。シヤチハタという会社をご存知かと思いますが、同社は元はスタンプを製造する会社だったのです。その会社が自らの主力商品であるスタンプを必要としない商品を開発してしまったのです。また、書類の電子化が進む今日、同社は新たに「電子印鑑」を開発しました。まさに、現状に安住することなく、常に課題を発見し、解決にとりくんできたことにより成功をおさめることができたよい事例といえるでしょう。ちなみに、私たちが日頃お世話になっている「シヤチハタ」は実は社名であり、正式な商品名は「Xスタンパー」だそうですが、ご存じでしたか?

第三は、「資源を持たない人」です。ここでいう「資源」とは、発見した課題に対して、それを解決する能力のことです。「考え抜く力」の能力要素である、課題の解決に向けたプロセスを明らかにする力である「計画力」、課題に対して新しい解決方法を考える「創造力」も、ともに課題発見に必要な「資源」となります。これを持ちませんと、「どうせ自分に解決できるはずがない」と諦めてしまい、課題から目を遠ざけるようになってしまいます。

第四は、「主体性のない人」です。当事者意識に欠け、「景気が悪いから」「上司のせい・部下のせい」「他部門が悪い」など、自分以外のせいにして、自己反省しない人です。何事も、「我が事」として真剣に取り組んでこそ、「真の力」を発揮することができます。

いかがでしょうか、どこか心当たる項目はありましたでしょうか。「自分には何が足りないのか」それを認識することが、課題発見力を強化していく第一歩となります。特にリーダーにとっては、自分の部下・後輩には何が足りないのかを認識し、そこに有効な対策を検討し、部下・後輩指導へとつなげていただきたいと思います。(文責:古木)

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