「課題解決」と「さかなの骨」(計画力)

2010年6月16日

課題解決力研修への期待として、「今まで課題解決してこなかったので、その手順を知りたい」「自己流でやってきたので、正しい手順を学びたい」という声がよく聞かれます。業務が多様化かつ増加する反面、人員は削減というダブルパンチを受け、課題解決に真剣に取り組もうとする組織が増えています。

しかし、この課題解決には、自己流で取り組んでしまいますと、つい陥ってしまう怖~い「落とし穴」がいくつかあります。研修においても、多くのチームが、いやほとんどのチームが陥ってしまう「落とし穴」があります。それは、課題に対して、いきなり対策を検討してしまうことです。確かに「スピードが大切」という気持ちはわかります。しかし、残念ながら、これではより時間がかかってしまい、最悪な場合には効果が上がらず解決できないという結果を招きかねません。それは、なぜでしょうか。課題解決における重要なプロセスのひとつ「原因追求」をしていないからです。どのような課題にも必ず「原因」があり、「結果」として課題を引き起こしているのです。根本的な解決を図るためには、この原因を追求をしたうえで、その原因に対して有効な対策を検討していくことが必須となります。

原因追求には、大手自動車メーカーが取り組んでいる「なぜ」を5回繰り返す方法があります。しかし、ここでは「特性要因図」をお勧めします。簡単に書き方をご紹介します。まず「課題」を右側に書きます。次に、左からこの課題に対して一本の矢印線を引きます。次に、その課題を引き起こしていると思われる「主な原因(項目)」をすべて洗い出し、上部または下部にならべ、中央の線と結びます。最後に、それぞれの「主な原因」に対して「詳細な原因」を書き加えていきます。すると、ちょうど「さかなの骨」のような図ができあがります。特性要因図が「フィッシュボーン図」と呼ばれる由縁がここにあります。原因追求では、このように体系立てて、モレなく原因をあげていくのです。そのうえで、この課題を引き起こしている「真の原因」はどれかを検討していくわけです。

もし、このような原因追求なく、課題からいきなり対策を検討していたら、どうなっていたことでしょう。きっと見当ちがいな対策を立ててしまい、労力・費用・時間など貴重な経営資源をムダにし、二度と課題解決に取り組もうとしなくなってしまうかもしれません。

また、「原因追求」には、課題解決における最大のプロセス「対策検討」を容易にするという効果も期待できます。「真の原因」さえわかれば、対策は「その原因を除去すること」でよいわけです。課題解決には、ぜひ「さかなの骨」をお忘れなく。(文責:古木)

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