「強い日本」と社会人基礎力(主体性)

2013年1月1日

年が明け、いよいよ新しい年がスタートいたしました。みなさまは、いかがお過ごしでしょうか。
今年からは政権も変わり、社会全体に大きな変革が起きる年となりそうです。
政権が目指す「強い日本」を実現するためには、まず私たち一人ひとりが「強い個人」であることが求められます。そして、その強さを支える礎が「社会人基礎力」です。社会人基礎力が3つの能力と12の能力要素から構成されていることは、ご存知の通りです。

【ご参考】
①前に踏み出す力(主体性・働きかけ力・実行力)
②考え抜く力(課題発見力・計画力・創造力)
③チームで働く力(発信力・傾聴力・柔軟性・情況把握力・規律性・ストレスコントロール力)

しかし、この12の能力要素はすべて同レベルということではなく、「1+11」といってよいほどひとつの能力要素の重要性が抜きん出ています。そんなダントツ能力要素とは、「主体性」です。「主体性」は他11の能力要素にとって必須な存在となっています。「主体性」の重要性についての説明は割愛させていただきますが、それほど重要な能力要素でありながら、あまり研修テーマとして取り上げられてこなかったのはなぜでしょうか。それは、短期間での習得が難しいこと、一人ひとり対策が異なることなどによるのではないでしょうか。

私も昨年は北海道・東北から四国・九州まで全国にて150回/年間の研修に登壇させていただきました。そして各会場では、リーダー層からは「最近の若者は指示待ちが多く、もっと自分で考えて行動して欲しい」「若手のモチベーションを上げることに悩んでいる」、若手からは「なかなか自信が持てない」「まわりからの期待に応えられない」など、多くの相談を受けました。この問題の解決策こそ、「主体性」です。「主体性」の強化なくして「自主的な行動」「モチベーションの向上」「自信を持つこと」はありません。私は今年、この「主体性」をテーマに取り組んでいきたい!という思いを新たにしました。

簡単にご紹介しましょう。「主体性」強化のポイントは、自分の「強み」を発見→発揮→強化していくことです。多くの場合、この当たり前なことができていません。なぜでしょうか。それは、「強み」の強化より「弱み」の底上げに取り組んでしまうからです。これも正しい対応なのですが、大切なことを見落としています。それは、「強み」を強化すべき「資質」と、「弱み」を底上げすべき「スキル」の見分けがついていないことです。「資質」とは無意識なうちにできている考え方・行動パターンであり、変えることはなかなか困難という特性を持っています。一方「スキル」とは知識・情報・技能・経験など、努力により変えることができるという特性を持っています。多くの場合、変えられない「資質」の「弱み」を一生懸命に強化し、変えられる「スキル」の「強み」をより強化してしまうという失敗に陥っています。その方が心地よく、安心できるからなのでしょう。

今年を、「資質」における自分の「強み」という武器を見つけ、それに磨きをかけていくためのお手伝いに取り組んでいく年としたいと思います。結果として「強い個人」そして「強い組織」「強い日本」へとつなかっていくことを切に願っております。いつかどこかで、みなさまとお会いできることを楽しみにしております。本年がみなさまとりまして、よい年となりますように心から祈念申し上げております。(文責:古木)

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