身につけるべき究極の「12の能力要素」とは?(「中間とりまとめ」) - 介護リーダー育成のエキスパート 社会人基礎力研修|日本キャリアート

身につけるべき究極の「12の能力要素」とは?(「中間とりまとめ」)

2015年4月6日

さて今回は、引き続き「中間取りまとめ」の「Ⅱ.社会人基礎力の内容」についてみていきたいと思います。

前回は、社会人基礎力を構成する「3つの能力」として「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」をご紹介しました。覚えていらっしゃいますでしょうか。

さて、確かにこの「3つの能力」は大切なのですが、「では、これらを強化していきましょう!」と言われても、何から着手すればよいのか戸惑われるのではないでしょうか。

それもそのはず、これらは身につけるべき能力であって、言うなれば「目指す目標」なのです。必要なものは、この目標を「達成するための手段」ということになるのです。この手段にあたるものが、「中間とりまとめ」の中では、「12の能力要素」として示されているのです。

3つの能力ごとに、それを身につけるために必要な能力要素について、みていきましょう。

まず第1の能力「前に踏み出す力」を構成する能力要素は、「主体性」「働きかけ力」「実行力」の3つの能力要素です。この3つの能力要素を強化することによって、結果として「前に踏み出す力」を強化することができるという仕組みです。

同じように見ていきますと、第2の能力「考え抜く力」を構成する要素は、「課題発見力」「計画力」「創造力」の3つの能力要素です。解決すべき課題がないという職場はないはずです。そんな職場に潜む課題を解決して、「組織から必要とされる人材」「部下・後輩から信頼される人材」になるために身につけるべき能力要素です。

最後に、第3の能力「チームで働く力」を構成する能力要素ですが、これだけは数が多く、6つの能力要素から構成されています。「発信力」「傾聴力」「柔軟性」「情況把握力」「規律性」「ストレスコントロール力」となっています。

最近の若者はメールや携帯を使いこなし、コミュニケーション力が高いという声も聞きます。本当にそうでしょうか。私が受講生から受ける印象は、確かに同期同士では仲がいいのですが、先輩や上司とのコミュニケーションは苦手とされている方が多いようです。若手からは「ジェネレーション・ギャップ」などという言葉もよく聞かれます。そんな幅広い世代、いろいろな価値観の方々がいる職場だからこそ、「職場コミニケーション」「風通しのよい職場づくり」を実現するために必要な能力要素が重視されてくるのではないでしょうか。

全体像を把握するためには、下記経済産業省のサイトを参考にすることをお勧めします。

【経済産業省 「社会人基礎力」とは】
http://www.meti.go.jp/policy/kisoryoku/kisoryoku_image.pdf

この「3つの能力」「12の能力要素」が、まさに「何も足さない、何も引かない」社会人に必要な基礎力の「真髄」なのです。私も年間200回近くの研修に登壇していますが、そのほとんどはこの「12の能力要素」の組み合わせなのです。

ひと通り「中間とりまとめ」についての解説を終えたあとは、各能力要素を育成・強化するためのコツもご紹介していきたいと思います。 (文責:古木)

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